週末はWan・Can・Run!

イギリスのパブ・ビールにはまって本まで出してしまったが、娘が生まれてからは、飲みに行くとツマの冷たい視線が来るようになり・・・娘がパパから離れていく頃、念願のワンを迎えて、リュックに缶ビールを忍ばせて週末あちこち散歩の日々。イギリスを始めとするパブ情報のWebページはhttp://terryspub.nobody.jp/に引っ越し、休眠中。イギリスでのパブ旅については、こっちのほうに仮にアップしています。https://terryspub2009uk.hatenablog.com

札幌パブ事情

 台北、上海に続き、出張で札幌に。ほとんど時間はなかったが、宿に近かったこともあり、少しだけ狸小路近辺をウロついた。かつてSerious Beer Drinkerを名乗っていたKさんが今札幌在住なので、案内してもらった。
 
 最近は、台北、上海のパブを回った経験からも、ひょっとしたらオーセンティックなブリテッシュパブって日本にしかないんじゃないか、と思い始めている。今回も出張の合間の短い時間、本物のパブ探しのため、とにかく「パブ」と名のつく店を回ってみるしかない。


 ちなみに、ここは泊まった札幌プリンス10階の部屋からの狸小路7丁目。部屋の窓からちょうど見えた。アーケードがずうっと奥まで続いているのが分かる。

 事前にKさんが調べてくれたのによると、7軒ほどピックアップした店のうち、4軒くらいすすきのに集中している。これはクロールせよ、というパブの神のお告げに違いないと、すすきの駅で待ち合わせ。
 実は、札幌は20代の頃から何度か来ていて、観光地はほとんど回っているが、すすきのはあまりきたことはなかった。


Kさんが遅れるというので、先に大本命、アイリッシュパブStJohnsWoodに行く。勢いよくギネスを! と言おうとしたら、あったのはプレミアムモルツ黒。「???」はそれだけじゃなく、まずはここは、聞いたら外国人客が少ない。あと店名はロンドンの地名。現在3店舗もっているこの店の運良くオーナー店長さんとお話することができ、5年くらい前に出店をはじめ、ゆくゆくは5店舗位にしたいのだとのこと。とにかくパブっぽいフレンドリーな雰囲気を最優先していて、ほかの細かいことは気にしていないようだ。確かにここは店員さん誰もが気軽に話せるアルバイトさん(学生さん)だった。この店で、ギネスが置いてある近くのパブを教えてもらった。


Brian Brew。Brianは店を作った家具職人にちなんでいるとのこと。


ここの内装はStJohnsWoodよりもギネス色が強く(当たり前か)ギネスのノベルティのフラッグがけっこうかかっていた。


次に、狸小路に入り、KさんおすすめのMANDAへ。行ったら、嬉しいことに店長さんが僕の本を読んでくださっていて、イギリス話で盛り上がった。ゆくゆくは自分のお店を出したいとのこと。


札幌のパブは、ユーロパブが仕入れているビールがほとんどだった。MANDAには、ロンドンプライドが。


JerseyBarを通り過ぎて・・・


狸小路は、1丁目と7丁目、つまり両端がディープなのだそうだ。われわれは、すすきのからどんどん西に歩き、7丁目に入り・・・



MANDA店長さんの仲間の店長さんの店Karahanaへ。ここも店員さんがすごくフレンドリーで、久しぶりに会計時に「2千900万円になります」を聞いた。+「いつもこんなに混んでいるんですか?」→「実は、みんなサクラで、お二人がお帰りになったら、さぁ〜っと帰っちゃいますよ。」あはは。


その向かいの、シンガポールをコンセプトにした店。こういう濃い店があるのが7丁目。

2日目、帰る直前、少しだけ札幌駅近辺を開拓。


北口を出て西方向、ヨドバシカメラの向かい側。


そしてここがヨドバシカメラの先を左折、高架下に戻り、右手に見える駿台の向かい側の、ブリティッシュパブ。

ここは、昨夜言ったStJohnsWoodの姉妹店。あちらはアイリッシュな混沌とした感じを目指していたようだが、こちらはブリティッシュといっても、ヴィクトリアン調のオーセンティックな路線を目指しているようだ。
ビールは、ヴェデット、エーデルピルス・・・そして、黒は「エビスクリーミートップ」(サッポロ)だった! St Johns Woodではサントリーのプレミアム黒だったし、ギネス(キリン)を出す店も出店予定とか・・・まさにこの会社は「フリーハウス」でもあるわけだ。
 共通して言えたのは、みなさん、我々以上に東京方面のビール事情に詳しく、アンテナをはっていらっしゃる。「こないだ、新しくできた新宿のWateringHoleに行ってきましたよ」「下北沢のうしとらで今度ビール作るみたいですね」
 なじみの客が来て、くつろげる。旅人が来ても、受け入れてくれる。そんな店が日本の持つ「パブ」なのだろう。そんな素敵なパブが、ここ札幌にもたくさんありそうだ。