週末はWan・Can・Run!

イギリスのパブ・ビールにはまって本まで出してしまったが、娘が生まれてからは、飲みに行くとツマの冷たい視線が来るようになり・・・娘がパパから離れていく頃、念願のワンを迎えて、リュックに缶ビールを忍ばせて週末あちこち散歩の日々。イギリスを始めとするパブ情報のWebページはhttp://terryspub.nobody.jp/に引っ越し、休眠中。イギリスでのパブ旅については、こっちのほうに仮にアップしています。https://terryspub2009uk.hatenablog.com

富士登山本番! ②第1日(山小屋まで)

13: 30 登山開始!

登山口で協力金1,000円を払い、札をもらう。意外にも(?)立体的でかっこいい札だったので、リュックにつけて登ることにした。練習登山ではここに熊よけの鈴をつけていたが。

「富士山世界文化遺産登録10周年記念」偶然にも、特別な年!

予報によると雨や雷の可能性もあると いうことでレインウエアを着て出発。
富士登山用に開発されたミズノのベルグテックをレンタルしておいた

登山口。何度もYou Tubeとかで見てきたここに、やっと立った!

この吉田ルートは山小屋(黒い四角マーク)が10もある。

30分ほど歩くと、右に分岐する。山頂まで6.0kmというと、近そうだが、、、ちょうど通ったのは何を運搬する車だろう?

近藤さんから「一番遅い人は前、早い人は後ろ」と言われて、じゃあ、僕は前の方かな、と一瞬思ったが、今回の8人のうち、男性は僕入れて2人だけ。そうなると、初心者だろうが何だろうが、やっぱり後ろになっておくべきなんだろうね、と2人でしんがりを務めることにする。もう一人の男性Oさんは、開口一番「不安しかないですね。とくに高山病が心配」と言っていた。「でも、絶対に8人全員で登頂しましょうね」と、底抜けにさわやかな人なのであった。

少し登り勾配になる。最初はこのような樹林帯。

10分ほど歩くと、ぱっと視界が開けた。ガスっていてあまり見えないが。このツアーのペースはゆっくりなので、1列になって、他の登山客の邪魔にならないように歩く。と言っても、僕はちょいちょい写真を撮るためにはみ出してしまったが。

14:30  6合目に到着

ここには「富士山安全指導センター」とトイレがある。事前には、デポジット2,000円でヘルメットを借りようと思っていたが、いざここに来ると、たぶん、500gはあるよなあ、、、そして、もし大きな落石があったら、首の骨折って死ぬから、ヘルメット関係ないよなあ、と思い、借りるのをやめた。とにかく少しでも軽い身で「剣が峰に立つ!」 僕はそこに照準を合わせることにした。

6合目。富士山安全指導センター。ここでデポジット2,000円でヘルメットの貸出もしてくれる。

6合目を過ぎるとジグザグの登りが 近藤さん「ここからが登山です」

振り返ると、山中湖が見える。ガスも徐々に晴れてきた。ちなみに、5合目に着いた時からすでに雲の上だ。

雨が上がり、ダブルレインボーが! 幸先いい! 

岩場を登っていくと、泊まる山小屋、東洋館が見えてきた。

17:30(出発して4時間) 東洋館着

改装したばかりの、きれいな山小屋。ツアー客の中には、富士登山2回目の挑戦の女性もいて、このHさんは、前回の山小屋での睡眠がすし詰めでしかも隣が男性だったために、全く寝られなかったそうだ。あげく、本八合目の山小屋でもうギブアップとなったそう。

僕はというと、実は、山小屋についた時点で、またもや頭痛がする。

やばい、、、

標高0mでは約1013hPa1気圧)それが10m高くなるごとに約1hPaずつ下がっていく。富士山5合目は標高2,400m、ここ東洋館は約3,000mなので、今は約700hPaと、地上の7割の気圧ということになる。明日行く頂上では6割くらいに下がる。ちなみに富士山は、高山病が起こり得る日本で唯一の山だそうだ。

レンガの外観にきれいなウッドデッキ。トイレ(写真中央)も広く清潔。全室個室。食事はおいしい。初「山小屋」は、自分の中の山小屋イメージをすべて壊してくれた。

近藤さんは「1日目は身体を高地に慣らすハイキング。2日目は鼻歌まじりに頂上にのぼって、お鉢めぐり、下山の足を残しておくんですよ。」

1日目の4時間は、20分に1回くらいずつ休憩・ガイドを入れてくれ、終始リラックスして皆でしゃべりながら楽しく進めたと思う。頭痛という爆弾を除いては、何の心配もない。そして、この頭痛に対しても、自分なりの秘策を後で試すつもりだった。

 

18:15 夕食

4人テーブルを囲んだツアー客は、Oさん含めそれぞれが1人で参加した人たちだ。ここ東洋館の名物でもある「おいしい生ビール」をプハーする。パイプ洗浄や温度管理など完璧で、下手な都会の居酒屋で出てくるビールよりもうまい。でも、なんか酔わないな、、、高地だと回りが早いと聞いていたが。たぶん、翌日が本番という緊張なのだろう。

夕食のけんちん汁定食。身体がたんぱく質を欲しているのか、ハンバーグがたまらなくおいしかった、プハーは一杯でセーブ(笑)。このようかんがたまらなくおいしく、ツアー客皆で「しみるね」と言いながら食べた。

夕食を終えると、山小屋内が消灯されたりして、20時から、小屋全体が睡眠モードに入る。人によっては深夜に出発して山頂を目指す人もいるから当たり前なのが、僕は敢えて20時ではまだ寝なかった。早く横になりすぎてしまうと、寝れずにつらくなってしまうので、22時までは外の夜景見たりとか荷物整理をしたりして過ごした。気圧に身体を慣らしてから寝たほうがよいというのも見たことがあるし。

さて、22時に個室の寝袋にくるまり、秘策・・・そう、睡眠導入剤を飲んだ。