おととい、イギリスの運河を愉しむパイオニア、秋山岳志さんと初めてお会いした。僕のほうは本を持っていたりして、前から存じ上げていたのだが、このたび秋山さんが2冊目の著書で、僕の本を参考にして下さったのをきっかけに、ぜひお会いしようと言うことで。夜9時の約束が、10分くらい遅れたが、ちょうど秋山さんも来たところ。頼むビール、食べたい食べ物が同じで、初めて会ったとは思えないほどすんなり愉しく飲めました。さて、今日の場所は、お互いに興味があった82 Ale House。「ハブ」の新業態だが、メニューがそそる。「リアルエール」「ハウスエール」ときたもんだ。二人とも、当然両方試した。「リアルエール」はカスケードホップをビンビンに利かしたアメリカタイプではなく、ちょっと控えめなイギリス・ケント州産の品種「ケントゴールディングス」ホップを使い、典型的イギリスビターを目指しているのが伝わってくる。ハウスエールは、「ハブエール」と同じペールエールかと思いきや、最近ホワイトエールに切り替えたとのこと。これが小麦特有のさわやかさを備えたやさしいエールに仕上がっている。ちょっと若く、硬い感じがあり、ハーブの風味もヒューガルテンには劣るが、何より、夏のこの時期にハウスエールをホワイトに切り替えるセンスがうれしい。聞くと、某有名な地ビール会社に委託してつくっているとのこと。行ったのは最初にできたという神田だが、品川と赤坂にもあるらしい。「ハブ」もついにオーセンティック路線開始みたいです。やれやれ、また行きたい店が増えてしまった・・・。