週末はWan・Can・Run!

イギリスのパブ・ビールにはまって本まで出してしまったが、娘が生まれてからは、飲みに行くとツマの冷たい視線が来るようになり・・・娘がパパから離れていく頃、念願のワンを迎えて、リュックに缶ビールを忍ばせて週末あちこち散歩の日々。イギリスを始めとするパブ情報のWebページはhttp://terryspub.nobody.jp/に引っ越し、休眠中。イギリスでのパブ旅については、こっちのほうに仮にアップしています。https://terryspub2009uk.hatenablog.com

十九歳の地図

図書館でビデオがあったので、思わず借りてしまい、今日見た。
よほどの文学好きでないと分からないと思うが、芥川賞作家中上健次の初期の作品を映画化したもの。
この小説を最初に読んだのは、小説家を目指していた23歳くらいのころだと思う。一言で言えば、心を病んでいる新聞配達少年の話。そのときは、今まで自分が出会った短編の中で最高だと思った。
今日、映画を見て、それにつられて10年ぶり以上に小説も読んだ。本棚のいちばん手に取りやすい場所に、常に置いてあった本だ。
・・・魂がまったく揺さぶられなかった。やっぱり、そのときそのときによって呼応する本というものがある。もし同じような感動を受けていたとしたら、自分という人間がぜんぜん成長していないということになる。
一方で、夢多き時代の熱き感動を思い出せなかった寂しさも感じつつ、娘のオムツを替えた。