週末はWan・Can・Run!

イギリスのパブ・ビールにはまって本まで出してしまったが、娘が生まれてからは、飲みに行くとツマの冷たい視線が来るようになり・・・娘がパパから離れていく頃、念願のワンを迎えて、リュックに缶ビールを忍ばせて週末あちこち散歩の日々。イギリスを始めとするパブ情報のWebページはhttp://terryspub.nobody.jp/に引っ越し、休眠中。イギリスでのパブ旅については、こっちのほうに仮にアップしています。https://terryspub2009uk.hatenablog.com

某大手ビール工場見学

 ずっと行きたかったけど、なぜかなかなか行けなかった某大手ビール会社の工場見学に行ってみた。ほかの会社の見学にも何度か行ったことがあるので、だいたいどんなものかは想像ついていた。案内する若い女性は、広報部が作ったマニュアルかなんかを読みあげるだけなので、何か質問すると突然口ごもる。今回もそれは同じだと分かっていたので、何も質問しないようにしようと決めていたし、期待もしていなかった。ビールには興味がほとんどない妻と1歳半の子どもも一緒だし。
 ・・・感想は、やはり予想通り。案内役はやはり20代の、入社まもなく風の女性。ホップはチェコのザーツ産とドイツのハラタウ産を使っているという説明まではよかったが、香りをかいでみてくださいと渡されたビンには「ビターホップ」と「アロマホップ」とラベルがついている。僕は、発酵させる前の麦汁を沸騰させた後、初期に入れる苦味付けのための「ビタリングホップ」と、最後のほうに入れる「アロマホップ」のことだと思った。それを前提で、思わず「どっちがザーツでどっちがハラタウなんですか?」と聞いてしまった。ちなみにザーツはビタリング・アロマどちらにも使われるノーブルタイプで、ハラタウはアロマホップとして使われることが多い。
 返ってきた答えは、「ミックスして使っているのでどちらともいえない」。そういう使い方もあるだろうからそこまではよかった。しかし、その後、一行に続けた説明の中で、「当社の○○という銘柄のビールには、アロマホップのみをふんだんに使い、通常の2倍です」。???どうも、ビンのラベルについている「ビターホップ」と「アロマホップ」の定義がよく分からない。しかしここまで掘り下げて聞くと、ツアーが先に進まなくなってしまうだろうから、ぐっとこらえる。
 唯一の楽しみである最後の試飲タイムでも、「この銘柄の出荷量は、御社のビール出荷全体の何割くらいですか」などと聞いてしまい、「少々お待ちください。確認してきます」→「ちょっとここでは分かりませんのでお客様センターで改めて電話でお聞きになっていただけますか」などという不毛な会話をしたおかげで、最大3杯まで飲める試飲が2杯しか飲めなかった。まったく、自社の主力ブランドの出荷量くらい覚えさせてから現場に立たせろよ。
 ともあれ、駅からの無料送迎バスもあり、家族の無料のイベントとしては十分に楽しめた。今度行くときは、何も質問せず、試飲最大の3杯を狙うくらいしか目的はなさそうだが。