4,5年ぶりくらいに、10年来の友達が家を訪ねてきてくれた。
イギリス出身の彼は日本に来て12年、日本で家族を持ち、英語学校の教師として仕事もプライベートも楽しんでいる。いつも忙しいのでなかなか会えないのだが、パブ風にリフォームした我が家を見たいと来てくれた。
FullersESBとかアメリカのIPAとか、いろんなタイプのビールを味わいながら積もる話ができた。
一昨年泊まったYorkのWhiteHorseの話をしたら「お、そこは何度も行ったことあるよ」とのこと。最近は、個人経営店をはじめ、有名店ですらどんどん閉店に追い込まれているのに、珍しい。でも、日本よりは店の寿命は長いと思う。
今日話して、彼と知り合った10年前にいた10人くらいの共通の友達は、ほとんどは自国に帰国してしまったことを知った。
彼のように、家族と、家と、やりがいのある仕事を持てた幸運者は少なく、ほとんどが仕事や結婚がうまくいかず、はたまた一度逮捕されたり病気になったり自殺で亡くなったりしたケースもある。彼はそんな友達の身の回りの世話を焼いてきたみんなの兄貴的存在だ。
今日はそんな重い話をたくさんしたので、幸せって何だろうって考えた。うまく言葉にできないが、彼を駅まで見送りながら、これからも自分らしい幸せを追っていきたいと改めて思った。