先日ひょんなことから早く帰ることになり、久しぶりに8時くらいの京王線に乗って帰った。車窓から見える景色が、やけに暗い。企業が入っているビルの明かりも、ネオンも、民家の明かりも、いつもの3割くらいの明るさしかない気がした。
最寄り駅で降り、駅前のコンビニに入ると、棚はスカスカ、薄暗い。ここで、僕はあることを思い出した。
この明るさ、NYのデリだな。中国人とかアラブ系の人が経営していることが多い、いわゆるコンビニだが、値札はないわ、暗いわ、品揃えはいい加減だわ・・・ガムを買おうとしてもいつも買っている緑色なんだか、違う色なんだか分からない。
コンビニから出た夜の道は、オレンジ色一色で統一された、薄暗いイギリスの夜の街を思い出させた。
そうか、今、われわれは日本にいないんだ。
どおりで、最近電車の本数も少ないし、納豆も食べてないし。
電気も食料も何の不自由もなかった日本ではなく、他の国にいると思えばいい。
たくましく、新しい国に生き返ると信じて。